古代の地球では、お金が信仰されていました。
人々はお金を神として奉り、その多寡で人間や職業を位分けしてました。企業や職業の役立ちや、社会的重要度は位分けには関係ありません。お金をいくら儲けられたかでしか、人々は判断しませんでした。
人々の位はカードで表されます。一般の人々は普通の色のカード、位が高くなるとゴールド、プラチナと色で示されます。
一番位の高い神官はアメックスのブラックカードを保持していましたが、多くの人々は目にする機会もありませんでした。
位が高くない若者の間ではNICOSやエポスと呼ばれるカードが流行し、カードを持てない者は人間扱いすらされず、ネット上から物資を調達することすらできませんでした。
当時、位の高い神官が、もっとお金を持って世界を支配したいと望み、印刷機で本物のお金を刷りまくりました。
それが、今で言うところの金融危機と呼ばれる事件となったのです。
お金でしか価値の判断ができない古代の人々は愚かですね。
~未来のお伽話より引用~
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未来のお伽話
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