古代の地球では多少の文明は発達していたものの、人類の叡智は衰退の一方でした。
鉄筋コンクリート作りという安価で大型の建築方式が開発され、フランスのデザイナー、コルビジェの手によって瞬く間に主要な建築方式となりました。
さらに数十年後には高層ビルが開発されることとなり、文明レベルの低い時代だったため街の景観は損なわれ、街はただの炭酸カルシウムの森となりました。
またガラス工房の発展により、エミールガレやルネラリックが美しい工芸品を生み出し始めたはずなのに、資本主義の発展により、人々はいつしか丈夫で大判の一枚板ガラスしか作れない程に技術は後退し、そこからガラス貼りの高層ビルも開発されることになりました。そして、ガラスが見えない鳥達が衝突死するきっかけとなったのです。
お金に対する信仰心の強い人達により、それらのビルは投資と称しては高額で売買されました。あまりにも高額過ぎるため、普通の人には買うこともできず一部のお金持ちだけがビルを保有し、貧乏な人達は崩れた廃墟ビルに住んでいる一方で、ビルの乱立に寄って空室率は上昇の一途でした。
当時のビルは低度の文明に寄って開発されたため、一万年が過ぎた現在では酸性雨に寄って溶け、風化し、発掘は困難だと言われています。
高度な文明時代に建築されたピラミッドやマチュピチュの城壁は今でもありますけどね。
え、投資はどうなったのって?
コンクリートは百年持ちませんし、お金信仰のために一部の人達だけがビルを独占してしまったために人口が増えてもビルへの需要は高まらないうちにビルは風化しました。
古代の人って愚かですね。
~未来のお伽話より~
iPhoneからの投稿