古代の地球では、人々には徳や信頼という概念もなく、自分の頭脳で考えるという習慣もありませんでした。
そこで編み出されたのが学校というシステムで、その最高峰が大学でした。
古代の人々は良い大学に入ると知性が手に入ると信じて大学に入りましたが、大学で学べるのは愚かな人々でも理解できることに絞られ、新しい技術は理解されずに闇に葬り続けられました。
ある日、黄金の国では知識人を国外から招いて、某一流大学にてセミナーを開いたそうです。
その人はあまりにも素晴らしすぎて、国際犯罪に巻き込まれたため政府の被害者保護プログラムで名前を変えられてしまいました。
セミナーの後、聴講した人たちは残ってネットでググりました。ネットとは、古代の人が作った情報システムでそれはある国の都合で情報操作されていたそうです。
そして大学生達は彼がどれくらい有名なのか調べようとしてましたが、名前は変わっていたので検索には引っかかりませんでした。
何度検索しても彼の名前は上がるはずがありませんでした。
そして学生たちは、セミナーの内容を自分で考えもせずに、ネットに引っかからない人だったから話に信憑性が無いと結論づけたようです。
彼は政府要人だったので怒ってその国の人々には技術を与えなかったそうです。
古代の人は愚かですね。
~未来のお伽話より~
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未来のお伽話 教育システム
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