アメリカ人とお客さんの日本人社長との会議のときに冷や汗が出ました。
日本人社長が堂々と喋っている英語が、日本的に主語がなく、代名詞連発、初めて出てくる名詞にザまでついていて、私もアメリカ人も理解できず目が点になりました。
でも、相手は社長です。相手の威光を傷つけずに場をつなごうとして、どういう意味だったのか確認しようとすると、
「わしゃそんなこといっとらんじゃろバカモン」
と怒られ、意味の確認もできずにかなり難儀しました。
アメリカ人も痺れちゃって、
「あんたが何言ってるか全然分かりません。英語教えてやるから、勉強しなよ」
と失礼なことを突然言って、私も先方の部下もその場は凍りついた。
ヤバい!
相手はそれでも社長です。
みんなでヒヤヒヤしていると、
社長は、
「そうだね、いつかはアメリカで一緒にゴルフするのもいいね」
と笑顔で応えた。そして、このときの英語だけ完璧だった。
その場で凍りついた人間全員が、社長がまったく英語を理解してなかったことに胸をなで下ろし、敵味方関係なく共同してサッサと会議を解散させた。
相手のポジションが高いほど、プライドが高いほど、コミュニケーションは難しい。
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社長の英会話
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