中国でのセールスパートナーにあっさり裏切られ、クライアントも気が変わり、散々な目に遭った中国です。
これまで、日本人って何考えてるか分からないなぁと思ったけど、中国人やイギリス、アメリカ人ほどではないと痛感する結果となった。
インディアンの贈り物がアメリカ人的にはウソつきだと感じたように、アメリカ、中国でまかり通っていることは、日本人的には詐欺に等しい。
どうするべかと思って、ホテルのラウンジで意気消沈していると、
「ハロー!マイビッグシスター」
と声をかけられた。
振り返ると、あった事も無い可愛い女の子が立っていたのだ。
「フィービーよ!」
誰かと思えば、兄貴の中国のお嫁さんの姪っ子が遊びに来たいと言ってきたので忙しすぎて「どうぞ」と生返事をしてしまったのだが、どうやらホントに来てしまったらしい。
兄貴のお嫁さんの一族はほぼ桂林語なので、一族とのコミュニケーションを諦めていたけど、英語と中国標準語の上手な聡明なお嬢さんだったのだ。
とりあえず、ことの次第を相談すると、
「あー、そうね。日本人は中国人と違って、けっこう率直だもんね」
という回答。
グローバルに見て日本人が率直なんて話は聞いたことないが、中国人からすると理解し易い人種なんだろう。
そして、どうやら私の業界と彼女の業界は一致しているようなので、思いがけず彼女にサポートを頼んだら、
「お姉さん!ビジネスチャンスをありがとう」
だって!
いやぁ。違うなぁ。
文化の違い、国籍の違う親戚に助けて貰うしかないか。
そんなフィービーの悩みは、どうすれば浮気もせずに女性を尊敬する彼氏ができるかということだったが、グローバルにたった一つ共通しているのは、
そんな男は存在しない
ということだ。
こう応えて、うら若き乙女の夢を砕いて、今日も一日が終わるのだ。