髪をカットに行きました。
初めての美容師さんに、
「得意のカットはなんですか?」
と聞いたら、
「え?なんでもできますが。」
と答えました。
イヤな予感がしました。
なんでもできると思ってる人間はレベルが低い。
そして、出来上がった髪型は史上最悪のカットで、一週間後にどう崩れるかが予想できました。
得意なものは何か?と聞かれて、何でもできると応えるのは仕事上良くないと思います。
私も翻訳の仕事の時は、できる翻訳は金融系でデリバティブ、マクロ、企業会計上の翻訳はできるけど、テクニカル分析の話が入ると難しいですとハッキリ言うんだけどね。
そして、自分は帰国子女じゃないし、英語完璧でも無いですって情報も付けるんだけどな。
それがお客さんが必要な情報だと想う。
美容師として一番大事なのは、客から希望の髪型を聴く、近い髪型でもっと似合う髪型を提案し、最後に髪の毛の意見を聴くだと思います。伸びる時にどっちに向かって伸びるか、仕上がる時に髪質からしてどういう仕上げがいいのか、髪の毛の意見を聞かないといけないよね。
だって、お客さんは髪の毛のことホントに理解してるとは限らないんだからね。
ハウスキーピングの派遣の人に洗濯お願いしたら、シルクやウールまで洗濯したり、毛皮を水で洗ったりされて、台無しになりました。
洗濯の意味が分からないなら、して欲しく無いのです。洗濯は、生地の表示を見ないといけなくて、洗剤でじゃぶじゃぶ洗えばいいやという思い込みがそういう結果を招いたと思います。これも、生地の意見を聞いてない乱暴な仕事です。
私は翻訳してる時に、英文書いた本人に語のニュアンスや意味を細かく聞きます。そうすると、単なる字面を追った訳でなくて、初めてその人の意見が日本語で理解できるレベルになるんだと思います。
因みに、最近は老化が進行して、契約って英語でなんだっけ?とか水曜日ってどう綴るんだっけとか思いながら仕事してます。
↧
なんでもできますは、できないに等しい
↧