東芝の技術流出事件がありましたね。
不思議なのは逮捕されたのは日本人のサラリーマンだけで、真犯人のSKハイニックスは今のところ誰も逮捕されてないみたいですね。日本人は罰しても韓国人はお咎め無しというシステムでしょうか。
東芝とハイニックスのフラッシュメモリの違いといえば、フォルトリカバリという故障時の回復力の差と言えばいいのでしょうか。フラッシュメモリは電流に対して非常にセンシティブなので、ヒューズの制御が重要になるのですが、ハイニックスは世界シェアでも4位くらいだったのでそこまで技術は持っていなかったと記憶しています。
2012年のNANDフラッシュメモリ市場が2兆円で、サムスンが7500億円、それに次いで東芝が6200億円、マイクロンが2700億円、ハイニックスが2300億円程度です。(ドル換算時の一ドルは100円)
東芝は一千億円以上の損失と言ってますが、NANDフラッシュメモリの利益は13年の半年で500億円なので少なくとも数年分見積もると数千億円規模の大損害です。
東芝はサンディスクが販売するメモリ商品向けのフラッシュメモリベンダーです。
盗まれたことを証明するのも結構お金がかかるんですが、恐らくハイニックス製品をいちいちリバースエンジニアリングして探しだしたのではないでしょうか。
・東芝提携先の元社員逮捕
http://news.yahoo.co.jp/pickup/6110180
・東芝がSKハイニックスに対する提訴
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201403/2014031301005
・サンディスクもハイニックス提訴
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140314-00000071-jij-kr
米系企業が大変なのは自分が無関係だと証明するためにも訴訟しないといけないんですよね。
私、このニュースを見ていて、非常に不思議なのが、サンディスク提携社員が東芝の秘密情報へのアクセス権を持っていたということです。発注する側は仕様書を作って、「これできますか?」と言って、受注側は「できます」と言って、東芝ほどの大手なら設計書じゃなくて製品サンプルをお客様に渡して検証すれば済む気がします。
アクセス権限を与えたのは誰だ?
という疑問が残ります。
設計を盗もうとすれば、半導体にインプリ後の設計じゃなくてソースコードとか設計です。そうじゃないと、共有フォルダに入らないモノね。ライセンス企業でもなければ、ソースコードを渡すことはありません。ましてやサンディスクは東芝のパーツ買ってたか、東芝がEMSになっていたんですよね。そうすると、ソースコードにアクセスする権限は必要ないわけです。
それ、わざわざ渡すの?
と、思うんですよね。
内部の人間が絡んでいないと難しいんじゃないのかなって。
例えば、私も東芝とかに営業に行ったことがありますが、東芝側から与えて頂けるものはほぼないわけです。向こうから仕様が出てきて、こちらの技術がそれにマッチするかを見られるだけです。仕様もほぼ口頭です。それくらい東芝は慎重なんですよ。
ついでに。
半導体業界人の話だと、四年ほど前に韓国系中堅IT商社が銀座で東芝社員とハイニックス社員を接待した後に関内のキャバクラまでタクシーで通うのを目撃したという話。
東芝とハイニックスは競合ではなかったのか?
どうして韓国系商社がしゃしゃりでる?
日本人のしがないサラリーマンが金に目がくらんで逮捕されたけど、買った人は逮捕されなくていいんでしょうか。日本人は同朋にだけ罰を与えて、のほほんと構えている韓国企業はお咎めなしでいいんですか?
売春で売った女子高生を警察が逮捕して、買った男は警察はお咎めなしなんですか?
色んなナゾが残りますね。