昨日は知人とランチしているときに、
「長らく日本の円安論が言われてますが、いつ来るんですかね~」
という話になりました。
日本の円安論っていうのは、日本は国債債務残高世界一!を根拠にしてきていると思うんですが、為替の価格の動きっていうのは、普段は絶対値に対して動かないんです。
絶対値ではなくて、変化率に対して為替は反応することが多いです。
債務が増えた = 通貨供給量が増えた
とか、減ったとか。
まあ、世界で一番債務残高があるっていうのは、けっこうビビってしまいますが、自国通貨建てで自国民のゆうちょが3分の一くらい買っているので、本来なら売られて国債価格が下がってもいいような局面でもあんまり下がらないんですよね。
外人はほとんど買ってないので、投げ売りの憂き目にも逢い難いので、なんとなくここまでこれちゃんたという不思議な状況を続けています。
債務残高問題でキャピタルフライトを起こして、通貨安に見舞われがちなのは自国通貨が不安定で信用が薄いので、外貨建てで国債を発行せざるを得ない国である傾向があります。
著名人が「日本円安論」を述べるのを聞く時に、彼の立場とか、いつごろ、どれくらいの期間で起こると見越しているのかを読者としては考えないと、鵜呑みにして大金を突っ込むとやや危険です。
為替は上がったり下がったりしながら、上がって行ったり、下がって行ったり、どちらともよく分からない態度を見せたりします。
今は、中国が大量に米国債を抱えているので、そこで中国の不良債権が爆発するかしないかという懸念も投資家の頭の片隅をかすめているので、あんまり一直線に円安というモードでもないと思います。