ある女子から相談を受けた。
「萌絵ちゃん。私、お友達から嫌われているの」
「どうして?」
「私か若くて頭が良くて美人だから…。みんな嫉妬してるの」
「え…、無茶ぶりだな…」
返答に詰まる私。
やっぱりネガティブな人って、どこか鉄板ポジティブな部分があるよな…。
私も友達に嫌われて、よく悩みましたが、それもそのはずで気配りが足りないのです。
お友達と仲良くやっていくための気配り。
相手を傷つけない言葉の選び方。
そういう社交性が友達を作るには多少必要なのだ。特に大人になるとお互いの自我が強くなるので、ちょっとの事件すら乗り越えられないのだ。
普段、誰からも相談事を持ち掛けられない私ですが、私に相談に来る人と言うのはよほど友達がいないか、よほどせっぱつまっているか、よほど私の余計なひと言が聴きたいのかどれかでしかない。
「なになに、無茶ぶりって」と彼女。
「そうだな。君は頭良くて美し過ぎるんだから、東大受験してモデル事務所にでも入って菊川怜目指せばいいじゃん」
「そっか、そうだね!」
そう言って、彼女は喜んで帰って行った。
普通の女子なら私の回答に怒って絶交するだろうが、やはり鉄板ポジティブな人は精神力が強固だ。
大丈夫、思い込みは自分を変える。
自分が変われば周りも変わるし。
私も天才作家なのに誰も評価してくれないと20歳の頃に泣きましたから。(そして、未だ作家ならず)