束縛恐怖症だ。
始まりは小学生時代の友達束縛から始まり、両親の関係を観察しているうちにその恐怖がこじれて、縛られるのがすっかり嫌な大人になった。
母から「束縛されて、全てのチャンスを失った」と聞かされているうちに、束縛されることは人生の終わりくらいに感じるようになった。
大人になって彼氏みたいなのができると、「夜の10時に必ず電話しろ」とか、「友達に会うなら俺に会え」とか、「仕事で飲みに行くのは控えろ」とか言われるという目に遭ったことがありましたが、そういうのってなんかしんどいよね。
私の場合は気が付いたら○時だったというケースが多くて体感時間が1分1分正確には流れていかないから、なかなか難しいのだ。
自分のことはいいとして。
こないだ、女友達に会った。
昔話に花を咲かせ、わっと盛り上がったところで、
「彼氏がうるさいからそろそろ帰るよ」
と彼女は言った。
「ラブラブで良かったね」
そう祝福した時、彼女の携帯に彼女の彼からのメッセージが20件も貯まっているのが見えた。
「あ、私に遠慮せず返信していいよ」
「ううん。萌絵ちゃんに会ってるの内緒なの。女友達に会うって言ったら、なんで俺と過ごさないのだ?って言われるから」
彼女はそう答えながらメッセージを開けた。
こないだ、女友達に会った。
昔話に花を咲かせ、わっと盛り上がったところで、
「彼氏がうるさいからそろそろ帰るよ」
と彼女は言った。
「ラブラブで良かったね」
そう祝福した時、彼女の携帯に彼女の彼からのメッセージが20件も貯まっているのが見えた。
「あ、私に遠慮せず返信していいよ」
「ううん。萌絵ちゃんに会ってるの内緒なの。女友達に会うって言ったら、なんで俺と過ごさないのだ?って言われるから」
彼女はそう答えながらメッセージを開けた。
そこで私はぎょっとしたのだ。
「今どこで何をしてる?」
「本当に残業か?」
「何故、連絡してこない?」
「浮気だな」
「浮気女め」
「そんな浮気女とは俺は結婚できない」
「おまえの荷物は捨ててやる」
「1分くらい俺と話せるだろ」
「そんなあばずれ女だったとは」
罵り言葉と脅迫のオンパレード
「今どこで何をしてる?」
「本当に残業か?」
「何故、連絡してこない?」
「浮気だな」
「浮気女め」
「そんな浮気女とは俺は結婚できない」
「おまえの荷物は捨ててやる」
「1分くらい俺と話せるだろ」
「そんなあばずれ女だったとは」
罵り言葉と脅迫のオンパレード
見ただけで胃が痛くなって、吐き気がした。
「あ、あの、メッセージ勝手に見てしまって申し訳ないんだけど、もしかしてこの後彼氏のところにもどるの?」
「うん」
「大丈夫?殴られてない?」
「え?大丈夫よ。束縛するだけでDVじゃないから」
彼女は平気な顔をしたが私は、
「そんなやつ、きもいやろ!!」
と駅で怒鳴ってしまった。
自分の恋人に向かって「あばずれ」とかありえないでしょ。
「あ、あの、メッセージ勝手に見てしまって申し訳ないんだけど、もしかしてこの後彼氏のところにもどるの?」
「うん」
「大丈夫?殴られてない?」
「え?大丈夫よ。束縛するだけでDVじゃないから」
彼女は平気な顔をしたが私は、
「そんなやつ、きもいやろ!!」
と駅で怒鳴ってしまった。
自分の恋人に向かって「あばずれ」とかありえないでしょ。