藤井一良と出会ったのは、早稲田大学在学時の金融工学の授業だった。
彼は、ファンドマネージャーだった私の前夫の訳本を持っていたことに感激して、一気に仲良くなって、前夫と今井雅人を紹介してしまった。
彼は前夫のファンドと今井さんから仕事をもらって会社を大きくした。もちろん、見返りを求めたことは無い。
私は彼を応援していた。才能あるクラスメイトに成功して欲しかったからだ。
彼の生い立ちはこうだ。
山口県産まれで、父親が日本人、母親が中国人。3歳で中国赴任の父親の為に中国へ渡航。両親共に仕事が忙しかったので、月曜から金曜までは24時間営業の施設に預けられっぱなし。
10歳で日本に帰ってきた時は日本語を忘れてしまって一から勉強したので、大変苦労したと。
その話に特に疑問は抱かなかった。
ところが、ある日、藤井が中国語で電話をしている時に電話の相手があまりにも南昌訛りが強いのでマイケルが「誰?」と聞くと、「父親です」と彼は答えた。
日本人の父親と中国語で会話?
という疑問が浮上した。
加えて言うと、中国で24時間子供を預ける施設なんかは聞いたことが無い。子供を預けたら売られるかもしれないし、子供は祖父母が育てるのが一般的だ。
私の兄が中国人と結婚したが、彼女の実家に行くと彼女のお父さんが甥の面倒を見ていた。中国はこちらが主流。
ということは、藤井が25年前に居た24時間施設とはなんだったのか。本当に幼稚園なんだろうか。
彼は日本で結婚しているが、中国にも別の妻子がいる。
彼は、いったい何者だったのだろうか。
明日午後一時半から、東京地方裁判所516法廷で藤井一良の本人弁論があります。
再会が果たせられるのだろうか。
みなさん、良かったらお越しください。