(このブログは去年11月28日、三菱東京UFJ銀行の訴訟に勝った翌日のものです)
葡萄の美酒、夜光の杯。
お気に入りの王翰の漢詩だ。
戦地に行く前にワインを楽しむ様子を謳っている。
昨夜は、お好み焼きと共に勝利の美酒に浸った。2年ぶりに清々しい気分で楽しくワインを楽しんだ。FBFにお祝いしてもらったのだ。
判決文を見て泣けた。
そして、800近いイイねをありがとうと思うと更に泣けてきた。
何年も不気味な嫌がらせに晒されてきて、精神的な限界を何度も味わされたけど、暗くて長いトンネルの出口が漸く見えたようだった。
目の前で戦っている相手と、本当の敵が異なる感覚。まず、一勝しただけでも一つ荷を降ろせた気がした。
二軒目はまた別のFBFにお祝いしてもらって、一層盛り上がった。安いワインでも、こんなに美味しいなんて!!気持ちって大事だと。
午前2時頃、うちのシリコンバレーのオフィスから連絡があって一瞬で酔いが醒めた。
「さっき警察が来て、マイケルにIRSからの召喚状を届けるから帰国日を教えて欲しいって言われたの」
エンジニアの声は震えてた。
「召喚状は渡されたの?」
「いいえ、置いていかなかった」
「その警察官、白人だった?」
「いいえ、中国系」
中国系のIRS(合衆国内国歳入庁)職員ジョエイ・キャンベルが寄越した中国系警察官。母親が中国人の藤井一良、そして、藤井一良しか持ってないはずの資料を持つジョエイ。
一昨日の私と藤井の本人弁論は、藤井の矛盾が目立ったと傍聴者に言われた。
そして、昨日の深夜、ジョエイから刑事告訴すると脅された。
昨日の午後、裁判でUFJ銀行に勝った。藤井かりマイケル名義の差し押さえで、銀行は私の口座を差し押さえた。そして、裁判所はそれを許さなかった。
そして、今、ジョエイから派遣された警察官がマイケルを探し回ってる。
何故、私が日本で藤井一良に勝つと、二度連続して米国でジョエイが報復に来るんだ?
「萌絵ちゃん?」
FBFから声を掛けられたけど、その後、楽しい話題は何一つ思い浮かばなかった。
自分は一体、何と戦っているんだろう。
ちっぽけな自分がこの戦いでいつまで生き残れるんだろう。
そうだ、この王翰の詩の結びはこうだった。
古来征戦、幾人かかえる。
続く