今日は珍しく全然知らない外国人が書いた金融系システムのマニュアル翻訳をしております。
(既に〆切なので、風邪だけれど泣く泣く訳してます)
基本的に、翻訳作業はよく知っている人、その人の書いたものを読み込んで、その分野に明るいものに限定していますが、ご縁があれば受けることもあります。基本的によく話し込んだりできる人の訳がしたいのは、話を聴く前に何と言いそうか予想がつくほうが訳しやすいからです。単語一つとっても、同じ単語ながら人それぞれ意味するところや定義が違うので、初めて会う人の英語の意味がわからないことはしょっちゅう。
訳していて、思うのは、人それぞれ頻度の高い単語は違うということ、と、それぞれの言い回しに癖があるということです。
言葉の癖は英語圏外の人が書く英語ほど強く出て、アメリカ人の書く洗練された文章ほど頻出単語は減り、洗練されすぎていてなんと言っているのか掴めなくなって行きます。契約英語になってくると、辞書を引いて日本語を見ても意味が分からないこともままあり、倒れそうになります。
英語が嫌なのは、一つの言葉を飾る言葉が長すぎるということ。
ごてごてと飾られた言葉は、日本語にはなりにくいんですよね。
中学とか高校とかでも悩んだけれど、関係詞が入ってくる文章は、なんか日本語として体裁が整いにくいんだよね。でも、古典の翻訳ものでは、名翻訳家が訳したものなんかは、原文の韻を踏んだ美しい響きのニュアンスまで訳しちゃうから、あれってまさに職人技だよね。
とかく、まだまだ未熟だと思う今日この頃。
はじめてみる単語の多さに悲しくなります。
21歳でTOEIC215点を取ったときの先生が聞いたら、「え、君に翻訳頼む人いるの?」って笑うだろうな。
今は英語⇒日本語限定だけど、もっと勉強して日英もキレイな訳ができるようになればいいなあ。