起業した時に最も起業家が嵌る罠はベンチャーキャピタルだ。
まともなベンチャーキャピタルは、かなり少ないのだ。
大企業系から投資を受けると、その系列でしか仕事ができないなどの制約を受けるので企業系の投資を受けるとサラリーマン状態に逆戻りだ。
系列がたくさんある大企業はまあまだマシで。
学生起業家に投資するベンチャー企業があるけど、数百万円の投資で株の過半数を取られて数年ほどただ働きした果てに根を上げてそこのサラリーマンになるという仕組みになっている。
最悪なのは、ベンチャーキャピタル自身がブラックで出資を受けると上場時の反社会組織審査でVCからの出資を受けたことを理由に弾かれるというケースだ。
あとはベンチャーキャピタル風のハイエナファンド。
「投資するから資金繰り表を出せ」
と言って資金繰りを見て倒産するまで出資せずに、倒産後「助けてあげるよ」と二束三文で会社を全部買って海外ファンドに高額で売り付けるというスキームだ。
金融業界におけるストリートスマート、頭の良さは少ない投資でどれだけ稼ぐかということに尽きるのだ。
さて、本物投資家と偽物投資家の見分け方だ。
本物投資家は株価を交渉しない。
本物投資家はパーセンテージに拘らない。
本物投資家は大量の資料を要求しない。
本物投資家は一回のミーティングで投資を決める。
(だいたい、今までの経験だとそんな感じ)
何度も会わないと、もっと資料をくれないとわからないとかいうのは、投資家ではなくて何かを企んでいる人間なのだ。