246キャピタルと揉めている頃、見知らぬ電話番号から電話が何度か鳴った。
ところが折り返すと電車の音がして、間違い電話だと悟る。これを何度か繰り返して、ある時相手と電話が繋がったのだ。
「あの~何度もお電話頂いて~」
「ごめんなさい、深田さん。間違い!」
「え?私の事知ってるの?」
と聞いてみたら、私が勤めていた金融機関の法務部の人間だった。
「いやー、久しぶりー!」
とお互いの近況を報告しあってみるととんでもないことが分かったのだ。
彼はシャフトの加藤崇さんと仕事していたのだ。
「じゃあ、246キャピタルの人知ってるの?」
「知ってるも何も、加藤さんダシにしてお金集めようとしてただけだよ。それに加藤さんが気が付いて、辞めるって言ったら加藤さんの弁護士まであいつらに一晩監禁されて大変だったんだから!」
「か、か、監禁!?」
「そ!ということで、246キャピタルと加藤さん、今はなーんにも関係無いよ!だから、深田さんも気を付けてね!この業界、ヤバいからね~」
と彼は教えてくれた。
246キャピタルとの出会いも偶然だが、その246キャピタルの本性を知る電話も偶然。
人生は不思議、不思議過ぎる。