子供のころはすっごく泣き虫で、その泣き虫のまま大人になっちゃったんだけど。
20歳のころ、いや、20代のころか、
「変わってるね」
って言われることがショックで、何度も泣きました。
変わってないように、普通になるようにって一生懸命に周りを見て歩調を合わせているつもりなのに、どうして自分が変わっているのだろうかって思うと、自分が世の中の異物みたいに思えて孤独で涙が出てきたよ。
ショックで泣いたりすると、周囲は慌てて、
「個性的でいいってことだよ」
とか
「ユニークって素晴らしいことなんだよ」
ってフォローをいれてくれるんだけれど、彼らは知らないのだ。
私がどれだけ普通に憧れて、普通になろうと努力して、普通の人々がとる行動を観察して統計を取ってきたのかを。
ところがです。
普通を諦めたら、普通の人になりました。
生きるってそんなもんだよね。常にどこか矛盾してる。